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石巻に来た頃の話である。
懲りずにシーバシングへ出かけた。 大潮の夜で、時合も完璧だったが 結果からいえばボウズだった。 釣りという麻薬がないと生きてゆけないこの錯覚 本当はやめた方が全然生きてゆけるのに… あきらめきれずに早朝は場所を変え 普段あまり行かない防波堤の手前のポイントにエントリーした。 こちらは、投げつりの親父たちで朝から盛況だった。 同じ時間 同じ場所に 同じ匂いをもった仲間が集まる。 それが釣り人だ。 釣り人との隙間で、投げられそうな場所を見つけ ルアーをキャストするがあたりは全くない。 しなやかで、静かに息をしている生きている魚のように 泳がせる事がルアーに息吹を与えてやることだ。 ─知識より経験─ 誰かがそういった。 一日でも多く現場に足を運んだほうが 得られるものが多いと… 大事なコトは誰も教えてくれない。 それは自分でわかっていかなきゃならない。 あきらめて帰ろうとしたとき その瞬間は突如やってきた。 リーリングしていたリールが止まり ギアが悲鳴を上げる。 ロッドティップが海中に刺し 水面が爆ぜる。 小気味良いサウンドを奏でるドラグ。 その全てが俺の右腕と同化した瞬間 周囲のアングラーの視線が僕に集中する。 フィッシュ!! リールは音を立てラインを走らせる! 魚以外俺の眼には映っていない。 「まるで命を削るようにお前はリールを巻く──なぜだ!? リールから手が離れない。 まるで巨大な力に押さえつけられたように… お前は釣りを辞めようとしない。 もっとでかく、もっと大きな魚を求め」 (回想シーン) 「たしかに投げやすくて軽くていいロッドだけど ちゃんと自分のモノにできてるかボーヤ」 (回想シーン) 周囲の老練アングラーの声が木霊する。 「俺は自分のスタイルを貫いてきたから この魚を掛けることができたんだ!!!」 最初はトルクフルな抵抗を見せた魚だったが 徐々にラインが巻き取られる。 その間およそ1分程度の時間だっただろうか 俺にとっては永遠の時に感じられた。 リーダーが見え始めた時 「こいつとのやり取りもこれで終りを迎える」 水面にうっすらと姿を現した魚体を確認した刹那 隣にいた初老の釣り人が一言つぶやいた。 「いくないさかなだなぁ...」 いくないさかな? 俺の思考は一瞬停止した。 イクナイサカナ? 方言なのか? それとも地域の呼称なのか? しかし、そんなく推測も浮いてきた魚を視認した瞬間 方言の何たるかを俺は瞬時に理解した。 その魚の正体とは・・・ ボラ。 石巻では「いくないさかな」 この地域ではそうよばれている。 「夏のボラはうめぐねぇなぁ・・・」 当惑... 恥屈... 眩しい朝焼けの中 偏光グラスを通して写るボラが 一瞬、明日の自身のように思え… 僕はそっとやさしく足の裏でリリースした。 PR |
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追波川のほとりに引越して以来
今年のシーバス成績は早くも20尾を超えたが サイズは65センチを未だ超えない。 ランカーを釣るべく、妄想は尽きる事はないのだが いざ現場へ向かうとなると... 夜ごと、一つの障害と対峙してしまわなければいけない。 対峙すべきもの・・・それは酒である。 夜の帳が下りると身体は自然に シーバス<酒 この優先順位は潜在意識の中で自然と働く。 従って、ナイトゲームの場合はそれなりの理由付けを自分に伴わなければ いくら現場が目の前とはいえ、重い腰はなかなか上げることはできないでいる。 然しながら、誰かがランカーを釣った等と話しを耳にすると 一時的に釣りに出向くメンタルゲインは漲るのだが ほとぼり冷めると・・・結果右手にあるものはロッドからグラスへと姿を変える(´д`) 気まぐれで、どこか気持ちの奥底で突如スイッチが入ると 突如ランガンを繰り返し、朝方まで独りキャストを繰り返す。 こんな気分の時は潮や天気は全く関係ない。 結果、疲労をこして 「キャスティングハイ」になり 翌日は肩甲骨の裏側の凝りに悩まされるが ランカーが釣れたと聞くと、また現場に通ってしまう、釣り人の気合というか 自身の決め事との対峙なのであろうか? これは釣るまで現場に通うしかない悲しい釣り人の性と言うべきか。 それともマゾヒズム趣向の表れなのか? すっかりスズキにとり憑かれたのか? 前世がスズキだったのか?と 色々考えてみたら・・・ 母親の旧姓がスズキだった。 |
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